家電大賞を受賞した商品の凄さを紹介

家電大賞は読者が決める賞ですが、受賞作にはそれなりの特徴と凄さがあります。

グランプリ：アイロボット「ルンバ s9+」

「ルンバ s9+」の特徴は自動掃除機能ですが、「ルンバ s9+」の凄さは高度なナビゲーションテクノロジーだと思います。「ルンバ s9+」は、毎秒230,400以上のデータポイントを取得します。

驚異的な学習能力ですが、学習と共に賢くなります。具体的には現在位置を正しく認識し、清掃済みのエリアと、これから清掃するエリアの見極めが正確になります。

「ルンバ s9+」には他の凄さもあります。吸引力はAeroVac搭載のルンバ 600シリーズと比較すると、40倍にパワーアップしています。強力な吸引パワーは、微細なゴミやペットの毛まで逃さず取り除きます。

吸引力の秘密には、2本のゴム製デュアルアクションブラシがあります。デュアルアクションブラシは、カーペットでもフローリングでも効果を発揮します。

クリーンベース（自動ゴミ収集機）は約60日分のゴミが収納できるので、頻繁に捨てる必要はありません。自動充電機能も利用者には嬉しい機能です。充電量が減れば自動的にホームに戻り充電するので、途中で止まることはありません。

金賞：「はやうま冷凍搭載 大容量冷蔵庫 WPXタイプ」

「はやうま冷凍搭載 大容量冷蔵庫 WPXタイプ」の特徴は収納スペースの大きさですが、凄いと感じるのはAIエコナビです。AIエコナビはスマートフォンと冷蔵庫を連携させますが、連携させることで利用者はより便利に使えるようになります。

具体的には自宅から離れると、スマホのGPS機能による位置情報で「外出」を検知し、節電モードに移行します。現在位置が家から近ければ、お買い物準備モードになります。お買い物準備モードになると、庫内は急速冷却されます。

「はやうま冷凍機能」と「はやうま冷却機能」も見逃せません。「はやうま冷凍機能」は業務レベルの急速冷凍なので霜付きを防ぎますが、霜付きを防げば味は落ちにくいです。「はやうま冷却機能」は、下味つけやあら熱取りなどの時間を短縮します。お弁当をすぐに冷ましたいことはありますが、「はやうま冷却機能」を使えば3分程度で冷却できます。

「微凍結パーシャル機能」は約－3℃の微凍結で食料品を保存するので、新鮮さがキープしやすいです。－3度はぎりぎり凍らない温度なので、食料品の解凍作業は不要です。

金賞：パナソニック「ななめドラム洗濯乾燥機 NA-VX900BL/R」

「NA-VX900BL/R」の特徴は細かく設定できることですが、凄さを感じるのは2度洗いモードです。汚れ移りは意外に多く、汚れた服を洗濯槽に入れるときは神経を使います。最悪の場合は、汚れた服だけ単独で洗わなければいけません。

しかし2度洗いモードを選択すれば汚れ移りを防ぐことができるので、さほど汚くない服と一緒に洗えます。2度洗いモードの仕組みをみます。本洗いの前に、サッと予洗いを実施します。予洗い後に汚れた洗剤液を排水し、再度洗剤を投入して洗います。

液体洗剤・柔軟剤 自動投入機能も便利です。あらかじめタンクに洗剤を投入しておくと、自動的に最適な量を洗濯槽に投入してくれます。

アプリを使えば外出先からでも操作ができます。帰宅時間や予定に合わせて洗濯から乾燥までしてくれるので、無駄な待ち時間は発生しません。

金賞：ダイキン工業「うるさらX」

うるさらXの特徴は多機能さですが、凄いと思う点は換気しながら加湿・暖房する機能です。これはダイキン独自の技術ですが、換気しながら加湿と暖房ができたら、部屋の空気は常に新鮮です。また温めながら給気するので、冷たい空気が部屋に入ることはありません。

AI快適自動運転機能は便利で、室内機のセンサーが人の存在を検知すると、給気量、換気量をアップします。

自動内部洗浄機能はエアコン内部をキレイにしますが、メカニズムをみます。エアコン内部の洗浄は水が必要ですが、うるさらXは自動的に加湿水をつくり洗浄します。エアコン内部の水洗いを専門業者に頼む人はいますが、うるさらXを使えば頻繁に依頼する必要はないと思います。

金賞：シャープ「プラズマクラスター除加湿空気清浄機 KI-LD50」

「KI-LD50」の特徴は衣類乾燥もできることですが、凄いと思う点は空気浄化技術です。浄化技術の中核を担う、プラズマクラスター25000をみます。なお効果効能の内容は、メーカーのサイトを参考にしています。

プラズマクラスターは付着花粉、浮遊花粉に含まれるアレル物質の作用を抑制します。花粉症対策のために空気清浄機を購入する人はいると思いますが、アレル物質の作用が抑制できたら、花粉症の症状が改善する可能性があります。

プラズマクラスターは部屋干しにも役立ちます。部屋干し時に気になる生乾き臭を、プラズマクラスターがスポット消臭してくれます。また付着カビ菌の増殖も抑制し、タオルや衣類を清潔に乾燥します。

加湿機能もあるので、乾燥肌の人は助かると思います。乾燥肌の人は毎年のように肌の乾燥に悩みますが、「KI-LD50」を使えば肌に潤いが戻る可能性があります。

金賞：パナソニック 次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ F-MV4100」

「ジアイーノ F-MV4100」の特徴は広いリビングでも使えることですが、凄いと思う点は脱臭効果です。メーカーのホームページによると、ジアイーノは空間の除菌・脱臭に特化し、菌やニオイを抑制します。

ニオイに効果的なジアイーノですが、安全面も考慮しています。ジアイーノは環境基準より低い濃度の次亜塩素酸を使用しているので、部屋に放出しても安全だと思います。

ジアイーノは安全性を保証するテストに合格しています。受けたテストは、28日間反復毒性試験、90日間反復毒性試験、コメットアッセイ試験です。

金賞：ダイソン「Dyson Digital Slim」

「Dyson Digital Slim」の特徴は、小型・軽量でありながらパワフルなことです。凄いと感じる点は吸引力ですが、毛髪の約100分の1のサイズである、0.3ミクロンの微細な粒子をも吸い取ります。

スティッククリーナー、ハンディクリーナー、布団クリーナーが付属しているので、さまざまな場所で使えます。一般的な場所はスティッククリーナー、高い場所や隙間はハンディクリーナー、布団やベッドの掃除は布団クリーナーが向いています。

液晶ディスプレイは、現在の吸引モードや残りの運転時間などを表示します。クリアビン、フィルター、ブラシバーは簡単に取り外しができるので、お手入れのときは助かります。

金賞：タイガー魔法瓶「土鍋圧力IHジャー炊飯器 炊きたて 土鍋ご泡火炊き JPL-A100」

「JPL-A100」の特徴は土鍋であることですが、凄いと感じるのは「土鍋ご泡火（ほうび）炊き」機能です。細かい泡がお米を優しく包むので、米本来の旨み成分をしっかり残します。

土鍋ならではの高火力も実現しています。最高温度は約280度です。「遠赤土かまど」は土鍋に熱をしっかり伝えますが、熱がしっかり伝われば美味しい料理になると思います。

甘みを引き出す巧み技も凄いです。「ハリつやポンプ」機能は炊きあがり後も、外気を土鍋に取り込み蒸気を放出します。このようなプロセスを踏むことで、炊きたての美味しさをキープします。

金賞：ポップイン「popIn Aladdin 2」

「popIn Aladdin 2」の特徴は取り付けが簡単なことですが、凄いと感じるのは高性能プロジェクターと高音質スピーカーです。照明器具にプロジェクターとスピーカーを搭載する発想はユニークですが、実用性はあると思います。

プロジェクターを搭載しているので、部屋が瞬く間にホームシアタールームに変身します。照明器具にスピーカーを搭載しているので、音は上の方から聞こえます。上から届く音は迫力満点で、アクション映画であれば臨場感を感じると思います。

専用アプリをインストールすれば地デジも視聴できるので、スポーツ番組が好きな人は嬉しいでしょう。またアプリを活用すれば、部屋の壁にいろいろな絵を映すことができます。部屋の壁がおしゃれなインテリアになれば、家族全員で楽しめるでしょう。

金賞：ソニー「4K有機ELテレビ ブラビア A8Hシリーズ」

A8Hシリーズの特徴は大画面ですが、55V型と65V型があります。A8Hシリーズの凄さはクリアな音質ですが、クリアな音質は「アコースティック サーフェス オーディオ」機能が支えています。

「アコースティック サーフェス オーディオ」機能を詳しくみます。本体背面に配置しているアクチュエーターが、被写体の位置に合わせて画面を振動させます。振動音が加味された音は迫力満点で、アクション映画が楽しくなるでしょう。

A8Hシリーズは高音域の明瞭感を重視していますが、台詞や歌声を聞いたら質がわかります。こだわりは高音域だけではなく、低音域にも注いでいます。具体的には、背面下部に低音域を出すサブウーファーを設置しています。

立体音響技術「ドルビーアトモス」に対応しているので、3次元の立体音響が体験できます。

家電大賞は受賞しなかったけど凄い商品

惜しくも家電大賞は逃したけど、凄い家電、便利な家電を紹介します。

三菱 NJ-AWB10

「NJ-AWB10」の特徴は木炭釜であることですが、凄さを感じるのはプロも唸る粒立つ美味しさです。ご飯の美味しさのポイントは米の甘さを引き出すことですが、「NJ-AWB10」は独自の技術で甘さを引き出しています。

詳しくみます。「NJ-AWB10」は高火力で、米の芯まで熱を伝えます。金属釜の発熱力は約60度ですが、木炭釜である「NJ-AWB10」の発熱力は約112度です。木炭は素早く発熱し、ムラを抑える理想的な素材です。

圧力をかけない炊飯機能は、メーカーのこだわりを感じます。圧力を過度にかけないので、ご飯の保水膜が残ります。ご飯の保水膜は、ご飯の甘み、香り、ツヤの素です。

タイガー魔法瓶(TIGER) tacook JAJ-G550

「JAJ-G550」は一見変哲もない炊飯器に見えます。しかしご飯とおかずが同時に調理できる機能は、便利だと思います。一般的に食材は必要な熱量が違うので同時に加熱することは難しいですが、「JAJ-G550」は炊飯中の蒸気でクッキングプレートの中の食材を加熱することで実現しました。

一人暮らしのサラリーマンやOLは帰宅後に調理するのが面倒くさいものですが、「JAJ-G550」は同時調理ができるので楽です。エコ炊きメニューコースは、白米メニューコース比較すると、電気代を約10％節約、蒸気を約15％カットします。

シャープヘルシオ AX–XA10

「AX-XA10」は最初から最後まで水だけで焼く家庭用のオーブンですが、凄いと思う点はAI機能です。AIは各家庭の使用スタイルにあわせて毎日のメニューを提案し、献立が思いつかない時や操作に迷った時は助けてくれます。

家庭の調理担当者は毎日の献立に悩みがちですが、「AX-XA10」のAI機能を使えば悩む時間が少なくなりそうです。

まかせて調理コースは、食材の温度に関係なく上手に調理してくれます。調理する人は、食材を角皿に並べて調理方法を選ぶだけです。「AX-XA10」の火加減は絶妙で、野菜でも肉でも、ほどよく温めてくれます。

パナソニック スチームアイロン 大型タンクモデル ピンクゴールド NI-FS750-PN

 「NI-FS750-PN」には際だった凄さはないですが、衣服をハンガーにかけたままシワとニオイを取る機能は便利だと思います。一般的に衣服のシワを伸ばすときはアイロン台の上でアイロンをかけますが、時間のないときは面倒くさいものです。

「NI-FS750-PN」は衣服をハンガーにかけたままシワが伸ばせるので、忙しい朝でも気楽に実行できます。ニオイを除去する機能も素晴らしいです。夏場は衣服に汗が染みこみやすいですが、汗が染みこんだ衣服は悪臭の原因になります。

スチームを使うので、脱臭後はほぼ無臭です。 「NI-FS750-PN」は生活5大臭（生乾き臭、ペット臭、タバコ臭、汗臭、飲食臭）に加え、加齢臭、防虫剤臭も脱臭します。

今後も家電の進化は楽しみ

家電大賞を受賞した家電を徹底検証しましたが、最近の家電の進化は目を見張るものがあります。家電が進化しているのは開発メーカーの妥協を許さない努力の賜だと思いますが、インターネットとの融合も見逃せません。

今後家電がどのように進化していくのかは未知数ですが、インターネットとの融合が深まるのは間違えないと思います。今後の家電の進化が楽しみです。