5GとVR・AR・MR・SRについて|VRの未来予想図

5Gの基礎知識

5Gの基礎知識をみます。

5Gは最新の通信規格

5Gは「5th Generation」の略称で、日本語に翻訳すれば第五世代の通信規格です。多くのスマートフォンユーザーは4G回線を利用していますが、5G回線は4G回線よりも遙かに速いです。

5Gの優れている点

5G回線の優れている点は、高速大容量通信、低遅延、多数同時接続です。4G回線の最大速度は部屋付けに成功した不動産屋1Gbpsですが、5G回線の最大速度は20Gbpsです。低遅延においても5G回線の方が優れています。

通信データはパケットという小さな塊に分割されますが、分割されたパケットはさまざまな通信ルートを通過します。さまざまな通信ルートを通ると通信のロスが生じ、遅延の原因になります。低遅延の度合いを数値で表したものが遅延速度で、数値が小さければ小さいほど遅延は発生しにくいです。

4G回線の遅延速度は約10msで、5G回線は約1msです。5G回線の通信ロスは4G回線の十分の一程度です。多数同時接続とは接続できる台数が多い意味ですが、商業施設や駅では利用者が多いので接続できる台数が多ければ助かります。

VRの基礎知識

VRの基礎知識をみます

VRは仮想現実

VRはコンピューターが作り出す世界ですが、誰もが体験できます。ゲームやエンターテインメントの世界で活用されることが多いですが、最近は教育現場での活用が目立ってきました。

VRが作り出す仮想現実の世界はリアルで、体験した人はその場にいるような感覚になります。

VRはヘッドマウントディスプレイを活用する

通常VRを体験するときは、ヘッドマウントディスプレイを活用します。ヘッドマウントディスプレイは頭部装着ディスプレイで、大手電気店やネットショップで購入できます。

ARの基礎知識

ARの基礎知識をみます

ARは拡張現実

ARは、「Augmented Reality」の略ですが、日本語に翻訳すれば拡張現実です。ARの基本は、実際にある画像や映像とCGを合成することです。既にある画像と映像を利用し現実を拡張するだけなので、開発は比較的簡単だと思います。

Pokémon GOもARを活用している

Pokémon GOは位置情報ゲームアプリですが、AR+モードがあります。AR+モードを使えば実際に存在する場所にポケモンが表示されます。表示されるだけではなく、近づいたり周囲を歩いたりするので利用者は楽しめます。

MRの基礎知識

MRの基礎知識をみます。

MRは混合現実

MRは「Mixed Reality」の略で、現実世界の部屋の形や机の位置などをデバイスが認識します。そして部屋や机にデジタル映像をピッタリ重ね合わせます。その様子は現実世界と仮想世界の混合のように見えます。そのため英語では「Mixed Reality」、日本語では混合現実と呼ばれています。

Microsoft HoloLensはMRを活用している

「Microsoft HoloLens」はMRを活用していますが、本体にはCPU、GPU、ホログラフィック・プロセッサが内蔵されています。単体で機能するので、コンピューターやスマートフォンと連携する必要はありません。

本体にはWindows10が搭載されていますが、Windows10が搭載されていたら開発者は楽です。マイクロソフトは開発者向けのページも公開しています。

SRの基礎知識

SRの基礎知識をみます。

SRは代替現実

SRは「Substitutional Reality」の略で、事前に編集した映像をこれから起こる現実として体験させる技術です。VR、AR、MRと比較すれば活用できる場面は少ないですが、実用性は高いといわれています。

SRは現実と仮想の区別がつかないのが特徴で、医療現場に導入されることが多いです。

SRは高度認知機能の研究に活用されている

SRは主に医療現場で活躍していますが、高度認知機能の研究に使われることが多いです。高度認知機能の研究では被験者の脳の変化を見ることが大切ですが、SRを活用すればスムーズに研究は進みます。

人間の脳の世界は解明されていないことが多いですが、SRを活用すれば解明は加速化すると思います。

VRに必要なヘッドマウントディスプレイの詳細

VRに必要なヘッドマウントディスプレイを紹介します。

据え置き型

Oculus Rift

Oculus Riftは光学技術を駆使し、臨場感のあるビジュアルと広い視野を実現しました。 Touchコントローラーは非常に繊細で、バーチャルハンドを自分の手のように動かせます。バーチャルハンドを自分の手のように動かせたら、バーチャルの世界と一体化しやすいです。

非常に評判の良いヘッドマウントディスプレイですが、生産は中止しています。それでも一部のネットショップでは販売しています。今は後継機のOculus Quest 2が登場しています。

モバイル型

GDSoundモバイル型 4.0~6.5インチ

4.0~6.5インチのiPhoneとandoridで使えます。広角レンズを採用しているので、90度~120度見渡せます。焦点や瞳孔距離が調節できる機能は、視力の悪い人を助けます。

クッションを採用しているので頭部に優しいです。また頭部を固定する合成皮革製ベルトは伸縮性があるので、頭にフィットしやすいです。頭にフィットすれば、体と一体化しやすいです。

一体型

IDEALENS K2

完全な一体型で他の機器に接続する必要はありません。OLEDディスプレイを2枚を採用し、視野角を120度まで広げています。本体の重量はわずか295gなので、長時間使用しても疲れにくいと思います。

Samsung製の最高級モバイルプロセッサExynos7420を採用しているので、処理速度は非常に速いです。現実の世界を認識するにはセンサーが必要ですが、6軸検出センサー、3軸地磁気センサー、光距離センサー、温度センサーを搭載しています。

VRの実例を紹介

VRの実例を紹介します。

カウンセリング

ある病院ではVRを使いカウンセリングをしています。カウンセリングをするのは臨床心理士ですが、VRを使えば臨床心理士も自宅からカウンセリングができます。

自宅が一瞬にしてカウンセリングルームになるので、遠方の利用者は助かると思います。また自宅でカウンセリングを受けることができるので、リラックスしやすいとの声が多いです

カウンセリングに映像を使えば効果が上がると思いますが、VRはどのような映像でも取り込めます。VRカウンセリングにはさまざまなメリットがあるので、今後カウンセリング現場ではVRの活用が増えると予想されます。

不動産の内覧会

内覧君というシステムはVRを活用しています。公式サイトでは分譲版と賃貸版のサンプル動画があるので、関心のある方は一度視聴してください。

内覧君を販売している会社は依頼に応じて、部屋を360度専用カメラで撮影しますが、撮影の質は高いです。またマップと連動しているので、立地や距離感が掴みやすいです。

間取り、内装、設備、インテリアも360度専用カメラで撮影しますが、360度専用カメラで撮影した内部は現実味を感じます。ドローンによる撮影画像も取り込んでいるので、各階からの眺めも確認できます。

ある不動産サイトによると、VRを活用した内覧サービスは増加しているとのことです。VRを活用した内覧サービスは、顧客にとっても不動産屋にとってもメリットがあると思います。

e-Sports

TOWER TAGは2v2の対戦型VRシューティングゲームです。物理的な移動範囲は広くはありませんが、VR空間の中では縦横無尽に飛び回るアクションゲームが体験できます。

2019年4月には東京でTOWER TAGの大会が開催されましたが、全国から数多くのチームが参加しました。TOWER TAGはアクション性が人気で、中国や韓国にも進出しています。

OnwardはVRサバイバルゲームです。リアルに再現された戦場、自由にカスタマイズできる武器、好みの戦闘スタイルが選べる機能などがあり、世界中のゲームファンから支持されています。2018年にはイギリスでOnwardの大会が開催されました。

学校の授業

学校の授業でもVRは活用されています。アメリカのある学校では社会科の授業で、VRを活用しています。VRで見る世界各国の様子は臨場感があったので、生徒の評判は上々だったようです。

日本のある高等学校では、VRを使い地震が発生するメカニズムを学びました。その際は地球の構造をモデル化したコンテンツを活用し、リアルさを表現したようです。自然のメカニズムは言葉ではわかりにくいですが、VRを活用すれば理解しやすいです。

VRは外国語のオンラインレッスンにも活用されています。webカメラを活用したオンラインレッスンはお互いの表情がわかるので便利ですが、距離感があるのが難点です。VRを使えば、同じ教室にいるような感覚になります。

VRで将来の仕事や生活はどうなる?

これからはVRで変わると予想される将来の仕事や生活を紹介します。単に紹介するだけではなく、VRのメリットにも触れます。

テレワークが増える

現在はコロナの影響もありテレワークが増えていますが、コロナ収束後もテレワーク化の流れは止まらないと思います。

テレワーカーの悩みの一つには疎外感がありますが、VRあれば疎外感は緩和できると思います。具体的にはVRに職場の様子を映した動画を取り込めば、同僚と一緒に働いている気分になるでしょう。

同僚の出社時と、退社時の様子を映した動画を取り込めばより効果的です。出社時と退社時の映像があれば、オンとオフの切り替えに役立つと思います。

テレワーク用のVRの映像は最新のものが望ましいですが、音声録画機能付きの監視カメラを活用すれば楽かもしれません。

支店間の距離が近くなる

支店間は距離が離れているので、仲間意識が芽生えにくいです。しかしVRに他支店の映像を取り込めば近くで働いている感覚になるので、心理的な距離は縮まると思います。そうなれば他支店の同僚であっても、仲間意識を感じるようになるでしょう。

VRは社内イベントのときも便利です。他の支店のイベントも見ることができたら楽しいですが、VRに他支店のイベントの映像を取り込めば、同じ場所で楽しんでいるような感覚になります。イベントの楽しさが共有できたら、支店間の距離は更に近くなるでしょう。

世界中の店舗から買いやすくなる 

VR店舗は今でもあります。しかし一店舗または数店規模のVR店舗なので、イマイチVRのメリットが生かし切れていません。多数の店舗を結びつけるVRシステムが開発されたら、VRモールには多くの顧客が押し寄せると思います。

通貨の問題さえクリアできたら、世界中の店舗をVRで結びつけることも可能でしょう。そうなれば海外の店舗の商品が楽しく購入できます。ネットショップでも海外の店舗の商品は購入できますが、VRを使えばその場で購入しているような気分になるので、ショッピングの楽しさが倍増します。

バーチャル旅行プランが増える

今でもバーチャルツアーはありますが、今後はますます増えると予想されます。その理由は、旅行したくても旅行できない人が一定数いるからです。そのような人でも、VRを活用したバーチャル旅行であれば気楽に参加できます。

VRを活用したバーチャル海外旅行も増えるでしょう。海外旅行が好きな人は、好きな国の景色、好きなレストランを見るだけでも喜ぶ人が多いです。そのような人たちの希望は、VRに景色とレストランの映像を取り込めば、簡単に叶えることができるでしょう。

VRを活用したバーチャル旅行は、アイディア次第では無限にプラン内容が広がりそうです。

バーチャルコンサートが増える

今もVRを活用したバーチャルコンサートはありますが、今後はより増えると予想されます。人気アーティストの場合、ファンクラブに入会していてもチケットが購入できないことがあります。

しかしVRを活用したバーチャルコンサートを開催すれば、多くの人が参加できます。VRを活用したバーチャルコンサートは、開催者にとってもメリットがあるし、ファンにとってもメリットがあります。

VRを活用したバーチャルコンサートはアーティストの表情やファンの表情がリアルタイムでわかるので、臨場感が味わえます。今後VRを活用したバーチャルコンサートは、巨大産業になる可能性があると思います。

VR・AR・MR・SRの可能性は無限大で生活を大きく変える

VR・AR・MR・SRの歴史は浅いですが、ポテンシャルを考えたら我々の生活を大きく変える可能性があります。特にVRは汎用性があるので、多様なシーンで活躍するでしょう。

パーソナルコンピューターは人々の生活スタイルを大きく変えましたが、VRはパーソナルコンピューター以上に人々の生活スタイルを変える可能性があります。

VR・AR・MR・SRが活躍するフィールドは異なりますが、10年後にはあっと驚くような進化を遂げているでしょう。