空気と水に含まれる有害物質には注意|空気清浄機と浄水器を紹介

汚い空気は健康に悪影響

汚い空気は健康に悪影響を与えますが、詳しくみます。

空気の成分

肉眼では見えない空気ですが、チッ素、酸素、アルゴン、二酸化炭素などが含まれています。しかし環境によっては、他の物質も含まれています。

最近注目されている空気環境を悪くする物質

最近注目されている空気環境を悪くする物質をみます。

PM2.5

PM2.5は大気中に浮遊している小さな粒子ですが、炭素成分、硝酸塩、硫酸塩、ケイ素、ナトリウム、アルミニウムなどが含まれています。

PM2.5の発生源は身近で、ガソリン車や物の焼却などから発生します。また火力発電所や工場から発生することもあります。

PM2.5は呼吸器系に悪影響を与えるといわれていますが、肉眼では見えないので存在に気付くことはありません。ただ喉や目が痛くなる可能性はあります。

ウイルス

コロナウイルスで注目度が高くなりましたが、空気中にもウイルスは存在しています。ウイルスが空気に入り込む理由はいろいろあると思いますが、人体に悪影響を与えるのは間違えありません。

抵抗力のない人がウイルスを人体に入れると、感染症になる可能性があります。感染症は死に至ることがあるので怖いです。

汚い水は健康に悪影響

汚い水は健康に悪影響を与えますが、以下では詳しくみます。

水の中の有害物質

水の中の有害物質は多いです。解明されている主な有害物質を紹介します。

  • アスベスト
  • 溶解性鉛
  • トリハロメタン
  • ホルムアルデヒド
  • 亜硝酸性窒素
  • 農薬
  • 放射性物質
  • クリプトスポリジウム
  • 緑膿菌
  • ダイオキシン
  • ヒ素
  • アルミニウム
  • 環境ホルモン
  • 病原性微生物
  • ハロ酢酸類

有害物質を身体に摂取すると危険

水の中の有害物質を身体に摂取すると危険です。代表的な症状には肺がん、激しい下痢、激しい腹痛などがあります。症状は有害物質によって異なるので決めつけることはできませんが、有害物質によっては死亡の原因になります。

空気と水をきれいにする社会的な取り組み

空気と水をきれいにする社会的な取り組みをみます。

空気の対策

家電メーカーは省エネ製品を開発

電気の製造過程でも有害物質は排出されますが、排出された有害物質は空気を汚します。有害物質を減らすには電気の消費量を減らすのが良いと思いますが、省エネ製品は電気の消費量が少ないです。

省エネ製品の開発は政府も奨励しているので、家電メーカーは省エネをテーマに新商品を毎年のように開発しています。身近な省エネ家電には冷蔵庫、エアコン、テレビ、照明器具などがあります。

公共の建築物では空気環境測定を義務化

建築物のオーナーはビル衛生管理法により、空気中の成分を測定する義務があります。空気環境測定を怠ったり基準を満たしていない場合は、行政措置や罰則の対象になります。

空気環境測定をしなければいけない建物は、特定建築物に認定されている施設です。具体的には延べ面積が3,000㎡以上、学校教育法第1条に該当する学校の場合は8,000㎡以上です。

空気環境測定で測定する項目は浮遊粉塵、一酸化炭素、二酸化炭素、温度、湿度、気流です。

水の対策

下水道整備による水質改善

下水道が普及している地域では、水再生センターが設置されています。水再生センターは下水管の排水を綺麗にしてから、河川や海に流します。下水管から出る排水には有害物質が多く含まれているので、水再生センターの役割は大きいです。

河川の水質浄化対策

昭和30年代以降、継続的に水質の浄化を行っています。汚れのひどい河川では浚渫(しゅんせつ)などが実施されています。浚渫作業とは水底をさらって土砂などを取り除く作業ですが、土砂の中にも有害物質は含まれています。

地下水の水質保全

1970年から水質汚濁防止法に基づき、工場・事業所からの汚水の地下浸透を禁止しています。2011年には地下水汚染の未然防止を図るため、基準の遵守や定期点検の実施を義務付けるようになりました。

浄水場

浄水場は身近な施設ですが、水を綺麗にするためには欠かせません。浄水場内にある主な設備をみます。取水設備はダムや川から水を取り入れる設備、沈砂池(ちんさち)は大きな砂や土などを沈めて取りのぞく設備です。

浄水場はきれいな水をつくる施設なので、薬を使っています。ポリ塩化アルミニウムは、細かい土や砂、プランクトンなどの小さな汚れを集めてくっつける効能があります。集めた汚れは、沈殿するので除去は簡単です。

次亜塩素酸ナトリウムは消毒のために使用、消石灰は水を美味しくするため、管を錆びにくくするために使用されています。

 

空気と水をきれいにする最新技術事例

空気と水をきれいにする最新技術事例をみます。

プラズマ技術

プラズマ技術は空気中の水分子と酸素分子から、プラズマクラスターイオンを生成します。プラズマクラスターイオンは、菌やウイルスの表面にある細胞膜のタンパク質を切断し分解します。分解後は除去しますが、細かく分解しているので除去はスムーズです。

プラズマクラスターイオンには、肌を保湿する効果もあるといわれています。乾燥肌に悩む人は多いと思いますが、プラズマクラスターイオンが肌を保湿してくれたら助かります。またプラズマクラスターイオンは環境や温度の変化に強いため、安定度が抜群です。そのため無駄に電気を使いません。

生物浄化法(緩速ろ過)

中本信忠信州大学名誉教授が考案した生物浄化法(緩速ろ過)は、砂の層の表面に住んでいる生物群集の働きによって、水の汚れや雑菌を除去する技術です。この技術に注目したヤマハは、「ヤマハクリーンウォーターシステム」をパッケージ化して、世界中に売り出しています。

「ヤマハクリーンウォーターシステム」は、濁度の高いセネガル川の水をもきれいにしました。実際WHO飲料水基準ガイドラインをクリアしています。

空気と水の汚れ具合を測定する方法

空気と水の汚れ具合を測定する方法をみます。

空気汚染測定器を使用する

空気汚染測定器が検知する空気中の有害物質は製品によって異なりますが、今回はIGERESS空気汚染測定器メータをみます。

こちらの空気測定器は、室内空気中のホルムアルデヒド、TVOCおよびPM2.5の含有量を検知します。ホルムアルデヒドは有機化合物の一種で毒性は強いです。TVOCは総揮発性有機化合物の総称で、人体に悪影響を与えます。

水質測定器を使用する

水質測定器は家庭用と業務用によって仕様が異なるので、購入するときは用途を明確にすることが大切です。業務用の水質測定器は濁度、懸濁物質、色度、酸性・アルカリ性の程度、残留塩素、液中微粒子などが測定できます。

一般人ができる対策

一般人ができる対策をみます。

空気清浄機の使用

空気清浄機は空気浄化のスタンダードで、家電量販店や大手ネットショップで購入できます。空気清浄機が除去する有害物質は製品によって異なるので、特定の有害物質を除外したい人は、特定の有害物質に効果があるかどうかを確かめましょう。

定期的な換気

定期的な換気も空気浄化のためには大切です。換気扇を回しても汚い空気は外に出ますが、窓を全開にした方が効果的です。しばらく窓を全開にすることで、二酸化炭素、一酸化炭素、ホルムアルデヒド、ハウスダスト、花粉、細菌、ウイルスなどを外に出したり、薄める効果が期待できます。

浄水器の使用

浄水器は水道水に含まれている所定の物質を除去する装置ですが、蛇口直結型、ポット(ピッチャー)型、据え置き型、ビルトイン型、水栓一体型があります。浄水器はフィルターを使い水を浄化しますが、フィルターには活性炭フィルター、中空糸膜フィルター、逆浸透膜(RO膜)式フィルターなどがあります。

外国では生水に注意

日本で生水を飲んでお腹を下した話は滅多に聞きませんが、外国の生水を飲んでお腹を下した話はよく聞きます。これは日本の水質管理が優れているからだと思いますが、一部の外国は水質管理技術が低いです。

そのため外国で生水を飲むときは注意が必要です。できたら飲まない方が良いと思いますが、飲まざるを得ないときは一度沸騰させましょう。沸騰させると残留塩素が除去されるといわれています。

空気と水をきれいにする空気清浄機・浄水器・換気設備

空気と水をきれいにする空気清浄機・浄水器・換気設備をみます。

passiv Fan

passiv Fanは排気熱を利用しながら給気することで、熱をリサイクルしています。従来の約半分の電気量で作動します。passiv Fanはどのような間取りや構造にも柔軟に対応できるので、さまざまな環境で利用できます。

passiv Fanは壁付けなので日常のお手入れが簡単です。カバーにマグネットを採用し、取り外しを簡単にしました。コントローラーのLEDランプは掃除が必要なときに点滅するので、掃除を忘れることはないでしょう。

コントローラーで6台までのpassiv Fanを制御することが可能なので、大きな施設では管理が楽だと思います。オプションですが静電気永久帯電繊維機能は目に見えない粒子までキャッチするので、アレルギー体質の人は助かると思います。

passiv Fanは環境設備なので、設置するときは工事が必要です。部屋の間取りによってはリフォームが必要かもしれません。

ACB50X

ACB50Xは、深紫外線(UVC)LED 265nmを採用しています。深紫外線は除菌作用が強く、空気中のウイルスや菌を徹底的に排除します。人の出入りが多い場所に設置すれば、尚更効果的です。

ACB50Xは深紫外線と抗菌HEPAフィルターそしてダイキン独自の技術であるストリーマを組み合わすことで、従来の空気清浄機より10倍も速く除菌できるようにしました。ストリーマとはストリーマ放電でカビやアレル物質を抑え、お部屋の空気をキレイにする機能です。

深紫外線は自動的に照射するので、忙しい人は助かると思います。手が触れる操作部は抗菌仕様で、ばい菌の増殖を防ぎます。

ACB50Xはスマートフォンの専用アプリでも操作ができるので、外出先からでもスイッチを入れたり消したりすることができます。

FU-PK50-B

蚊や小バエも捕獲できるユニークな空気清浄機です。対応畳数は14畳なので一般家庭であれば問題なく使用できます。薬剤を使わず蚊と小バエを捕獲するので、空気が汚染されることはありません。詳しい仕様をみます。

蚊はUVライトや黒色、隠れやすい小さな空間を好みますが、‎FU-PK50Bは黒色でUVライトを発光し蚊をおびき寄せます。そして近づいてきた蚊を吸い込み、強力な蚊取りシートで捕まえます。使用後のシートは折り畳んで捨てるだけです。

プラズマクラスターを採用しているので、空気清浄機としての性能も素晴らしいです。プラズマクラスターには、以下の効果があるといわれています。

  • 浮遊カビ菌を除去
  • 浮遊ウイルスの作用を抑える
  • 浮遊菌の作用を抑える
  • ダニのふん、死骸の作用を抑える
  • アレル物質の作用を抑える

アレル物質は花粉の元になるので、花粉症対策にもなります。花粉症の人は花粉の季節が来ると家でも苦しいですが、アレル物質の作用を抑えたら、症状が緩和する可能性があります。

プラズマクラスターは「+」と「ー」の静電気を除去するので、微少な粒子が壁などに付着しにくいです。静電HEPAフィルター、脱臭フィルター、プレフィルターが 内蔵されているので、空気の汚れだけではなく臭いも除去します。

東レ トレビーノ 浄水器

トレビーノは蛇口直結型の浄水器ですが、有害物質の除去能力の高さが評判です。JIS規格で定められた13項目を除去しますが、体に大切なカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分子は残します。

多層構造中空糸フィルターは強力で、ニゴリ、鉄サビ、一般細菌、大腸菌、原虫類などをキャッチし除去します。

浄水シャワーは残留塩素や汚れを除去するので、飲み物や料理に適しています。原水ストレートは50度までのお湯が使えるので、食器洗いするときに便利だと思います。原水シャワーは極細シャワーで水はねが少ないので、水を無駄にしません。原水シャワーは従来品と比較したら、30%節水できるとメーカーは主張しています。

吐水口キャップは簡単に取り外しができるので、掃除するときは便利です。カートリッジの汚れ具合はプルキャップを外すだけでわかるので、交換のタイミングがわかりやすいです。

綺麗な空気や水を守るには大規模設備と浄化用の家電が必要

工業社会に伴い空気と水が汚れるようになりました。しかし汚れた空気を吸ったり、有害物資の混じった水を飲んだら健康を害するので、国も国民も真剣に対策を考えなくてはいけません。

国ができる対策は浄化に特化した大規模設備を設置することですが、国民ができる対策は浄化用の家電を使うことです。浄化用の家電は最新技術を使っているせいか、有害物質の除去率が大幅にアップしています。