「浄水器のフィルターには、どんな種類があるの?」
「フィルターに使われるろ材は、どう違うの?」
浄水器を選んでいると、そんな疑問が湧いてきませんか。
カタログを見ても確かに、カートリッジに使われているろ材として、さまざまなものが掲載されていますので、どんな効果があるのか気になってきますね。
そこでこの記事では、浄水器に使われるろ材について、方式ごとのメリットやデメリット、除去できる物質を詳しく解説します。
フィルターに使われるろ材とは
浄水器は、水道水の不純物を取り除き、より安全な水を得るために設置します。
不純物はフィルターで除去していきますが、そこで使われる「ろ材」には、下記のような種類があるのです。
・活性炭式
・ろ過膜式(中空糸膜、不織布)
・逆浸透膜(RO)式
・セラミック式
実は、それぞれの種類で除去できる不純物は違いますので、1種類のろ材で全てを除去するのは不可能なのです。
そのため浄水器のフィルターには、いくつかのろ材が組み合わせられてつくられます。
ろ材の種類
では具体的に、ろ材の種類を見ていきましょう。
活性炭式
浄水器のフィルターで、最もよく使われるろ材が、活性炭です。
材料となる炭は、木炭をはじめ、樹木やヤシ殻などを高温処理したもので、表面にある無数の小さな穴が、水の中の不純物を吸着させます。
活性炭は、蛇口直結型など、簡易的なタイプの浄水器に採用されることが多く、形状が豊富で使用量の調整がしやすい上に、安価でできるのがメリット。
デメリットは、カートリッジの交換時期が早くきてしまうことと、長く使うと吸着したものを再び放出してしまうことでしょう。
除去できる物質は、異臭味、カビ臭、残留塩素、カルキ臭、トリハロメタン、農薬類などが挙げられます。
ろ過膜式(中空糸膜、不織布)
ろ過膜とは、小さな穴を持つ膜によって、不純物の通過をブロックする方式です。
ろ過膜には、以下の2種類が存在します。
浄水器の多くに採用されるのが「中空糸膜」で、内部が空洞になった糸を束ねて、膜が形成されています。
もう1つが「不織布」で、ポリエステルの糸を束ねて膜にしたもの。
ろ過膜は、水の美味しさであるミネラルが除去されず、低コストで生産できる一方で、ろ材として単独の使用には向いていませんので、活性炭と組み合わせて利用されます。
赤サビや水の濁り、水カビ、一般細菌などを除去します。
セラミック式
最近は、ろ過膜をつくる素材として、セラミックを採用するフィルターも出てきました。
セラミックフィルターは、非常に小さなアルミナ結晶と呼ばれる粒を固めたもので、小さな穴が均一になっており、一度不純物を吸着すると、再び放出することがないのが特徴。
ろ過膜式と同様に、ミネラルを保ちながら、赤サビや濁り、水カビ、一般細菌などを除去しますが、セラミックフィルターについては、目詰まりが起こりやすいのが欠点です。
逆浸透膜(RO)式
浄水器の新たな素材として、近年注目されているのが「逆浸透膜(RO)」です。
ろ過膜よりもさらに小さな穴を持つ逆浸透膜は、逆浸透現象を利用して水道水に圧力をかけると水分子だけが通過して不純物が除去されるという仕組みで、他のろ材と違い、単独での利用が可能です。
しかし除去能力が高い分、目詰まりが起こりやすく、一般的には活性炭と組み合わせて使用されます。
また、浄水に時間がかかること、排水が出てしまうこと、美味しさであるミネラルまで除去してしまうなどの欠点もありますが、今後の技術発展が期待されています。
除去できる物質は、上記の3方式の除去物質に加え、病原菌やウイルス、鉛、アスベスト、アルミニウム、ダイオキシン、環境ホルモン、カドミウム、ヒ素、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレンなどが挙げられます。
まとめ
以上、浄水器に使われるろ材について、方式ごとのメリットやデメリット、除去できる物質詳しく解説しました。
どのろ材を採用するかによって、浄水器の性能に違いが出ることが分かりましたね。
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