最新の防犯対策事例を徹底紹介

警備会社によるホームセキュリティと費用

警備会社によるホームセキュリティと費用をみます。

アルソック

戸建て住宅向けホームセキュリティBasicをみます。お買い上げプランの月額料金は税込みで3,850円です。他には設備費と機器費が必要です。設備費は税込みで58.300円、機器費は税込みで214.060円が必要です。なお初期費用は設置機器の個数、建物構造、設置状況によっては追加料金が必要です。

ホームセキュリティBasicは施錠確認センサーを設置しているので、鍵の閉め忘れに気付きやすいです。

警備の仕方は簡単で、コントローラーの警備セットボタンを押すだけです。そして帰宅したときは、コントローラーの解除ボタンを押します。

ボタン一つでアルソックのガードマンが駆けつけてくれるので、万が一何かあったときは助かります。スマホアプリを利用すれば、外出先からでも警備の開始と解除ができます。

セコム

戸建てプランをみます。月額費用は税込みで7,590円です。初期費用は工事料金が税込みで63,800円、保証金は非課税ですが20,000円必要です。設置する防犯センサー数により、料金は変動します。

料金に含まれる機器をみます。

  • ホームコントローラー1台
  • ホームコントローラーユニット1台
  • セット解除ボックス1台
  • ブザーボックス1台
  • フラッシュライト1台
  • 窓・扉周りの防犯センサー6個
  • 空間センサー2個
  • 火災センサー1個
  • 非常ボタン1個

セコムも駆けつけサービスを実施しているので、万が一何かあったときは助かります。

全日警

全日警には簡単プラン、お出かけプラン、いつでもプラン、みまもりプランがあります。ここでは、お出かけプランの内容をみます。お出かけプランは、緊急時の警備に加え、外出中の不審者の侵入にも対応したプランです。

月額契約料金(レンタルプラン)は税込みで4,510円、機器設置工事料金は税込みで39,600円、保証金は非課税で20,000円です。

プランの内容は非常にシンプルですが、不審者の侵入に対応してくれるのは価値があります。機器の内訳は押しボタン付きの送信機1台、ワイヤレスマグネットセンサー2台、ワイヤレスパッシブセンサー3台です。

送信機器は通信回線を利用し、管制センターに異常を報告します。ワイヤレスマグネットセンサーは、窓やドアに設置します。ワイヤレスパッシブセンサーは遠赤外線の変化を感知しますが、壁面や天井に取り付けできます。遠赤外線は人の動きに反応して変化します。

家庭でできる防犯対策

家庭でできる防犯対策をみます。

監視カメラ

監視カメラの設置は家庭でできる防犯対策の代表的なものですが、外国企業の参入もあり、5,000円を切る監視カメラも登場しています。通常監視カメラにはインターネット回線が必要ですが、有線で接続するタイプ、無線で接続するタイプ、どちらでも接続できるタイプがあります。以下では有線と無線の違いをみます。

有線監視カメラのメリットとデメリット

有線で接続するメリットは安定性です。有線はLANケーブルを伝ってインターネット回線を届けるので、障害物の影響を受けにくいです。

有線のデメリットはモデムから監視カメラが離れている場合、LANケーブルを通すのが大変なことです。特に間に扉や大きな家具があるときは大変です。フラット型のLANケーブルであれば通すのは可能ですが、端っこに固定しなければ歩くときに邪魔です。

無線監視カメラのメリットとデメリット

無線監視カメラのメリットは、LANケーブルが不要なことです。LANケーブルが不要なので監視カメラを好きな場所に置きやすいです。

無線監視カメラのデメリットは、有線と比較したら電波が不安定なことです。電波は空間を飛んでいるので、障害物の影響を受けやすいです。また2.4GHz帯を使っている場合は、他の電化製品の影響を受ける可能性があります。

庭の監視や駐車場監視のために監視カメラを外に設置したいことはありますが、無線監視カメラの場合、インターネット回線が外まで届かない可能性があります。仮に届いたとしても、電波が弱ければ使い物になりません。

自宅の鍵を遠隔操作できるIoT家電

うっかり無施錠は一人暮らしの女性に多いらしいですが、無施錠の家に無断で侵入し空き巣行為を働く人はいます。この問題は本人が気を付けるしかないですが、自宅の鍵を遠隔操作できるIoT家電があれば、外からでも施錠できます。

自宅の鍵を遠隔操作できるIoT家電の価格はまちまちですが、ネットショップでは1万円以下のモデルもあります。

ドアホン

見知らぬ訪問者は注意したいものですが、ドアホンがあれば訪問者の姿と声が確認できます。有線式のドアホンは工事が必要ですが、ワイヤレスドアホンは工事不要で設置できます。

Wi-Fiの電波を利用したドアホンもあります。Wi-Fiの電波を利用したドアホンは、スマートフォンで訪問者の姿を確認するタイプが主流です。あらかじめ専用のアプリをインストールする必要はありますが、大部分のアプリは無料です。

ドア警報アラーム

ドア警報アラームは、人の姿を感知すると警報音が鳴る仕組みです。ドアや窓に貼り付けることができます。ドア警報アラームは低価格帯モデルが多いですが、100dBぐらいの音量なので威嚇効果はあります。100dBの音量は、電車が通る時のガード下ぐらいの音量といわれています。

センサー式のライト

センサー式ライトには明暗センサーを搭載しているモデルもありますが、防犯で使うセンサー式ライトは人感センサーを搭載しています。人感センサーは人の動きに反応して点灯します。点灯するだけなので侵入しようと思えば侵入できますが、威嚇効果は期待できます。

ドア窓ロック

ドア窓ロックは補助錠ですが、窓を閉め忘れたときでもロック時は簡単には開きません。ドア窓ロックをしていてもガラスを叩き割られたら終わりですが、解錠に手間取れば泥棒は諦めやすいです。

一般的に泥棒は侵入に5分かかると7割、10分かかると9割が犯行を諦めるといわれています。

住宅メーカーが提供する防犯用の設備

住宅メーカーが提供する防犯用の設備をみます。

トヨタホーム

トヨタホームは「狙われにくく、入られにくい」360°防犯住宅を提供しています。窓部は割れにくいガラスと、外れにくい面格子を組み合わせています。電子錠「ラ・ロックⅡ」は、建物への侵入を難しくします。

トヨタホームセキュリティの360°防犯住宅は完成度の高い設備ですが、利用者に優しい工夫もしています。日射制御エアリーガードは防犯効果を保ちながら、外からの風を取り入れる仕様です。

積水ハウス

積水ハウスは防犯効果のある家を科学的に追求しています。積水ハウスが考える防犯対策の基本は、「狙われにくい見える防犯」、「侵入しにくい守る防犯」、「被害を抑える知らせる防犯」です。

積水ハウスの家は外構と設備で侵入の困難さをアピールし、最新の防犯アイテムで不審者の侵入を阻んでいます。そしてセンサーが異常をキャッチしたときは、スタッフがすぐに駆けつけます。

旭化成ホームズ

旭化成ホームズが提供しているへービルメゾン賃貸住宅は、警備会社とタッグを組み防犯を実現しています。タッグを組んでいる警備会社はALSOKで、防犯機器はセコムの機器を利用しています。

共用玄関はオートロック。各戸の玄関にはピッキングを防ぐディンプルキーを採用しています。泥棒は窓から中の様子を確認してから犯行に及ぶことが多いですが、ヘーベルメゾンの賃貸住宅は、シャッター付きなので外から覗くことはできません。

防犯の最新技術と事例

防犯の最新技術をみます。

AIの活用

防犯にもAIが活用されるようになっています。具体的には監視カメラにAIを搭載し、不審者の存在をメールで知らせます。AIが不審者を認識できるのは不審な動きのパターンがデータ化されているからですが、AIは不審者と認識すれば利用者に通知します。

不審者を正確に把握するためには数多くのパターンデータが必要なので、クラウド型のサービスが多いです。クラウド型のセキュリティサービスは拡張性が優れているので、パターンデータをほぼ無制限に蓄積できます。

AIを活用した防犯システムは今後も増えると予想されますが、クラウド型が主流になると思います。

中見出し:顔認証

顔認証システムも防犯に活用されています。最近はビルの入退室管理システムに活用されることが多いです。顔認証システムの仕組みをみます。

先ずデータベースに顔の画像を登録します。そして入室者が来たときは、データベースに登録された顔の画像と照合します。顔認証システムがあればセキュリティカードを受信機にかざす必要がないので、利用者は便利だと思います。

屋内ドローン 

Amazonはドローン型の監視カメラを販売しています。名称は「The Always Home Cam」ですが、賢く飛ぶので防犯対策に効果的です。「Ring Alarm」と連携すれば、不審者が侵入したときは現場に飛びます。

録画は飛行しているときだけなので、利用者の生活が録画されることはありません。広い家では複数の監視カメラを設置しなければ不審者を見逃す可能性がありますが、ドローン型の監視カメラであれば一台で済みます。

家庭で使える防犯家電

家庭で使える防犯家電をみます。

SV3C【AI人体感知】防犯カメラ

SV3C【AI人体感知】防犯カメラは、ネットワークカメラに必要な機能をすべて搭載しています。最大の特徴は人体検知機能で、AIが人体を認識し撮影します。多くの監視カメラはMicroSDカードに映像を記録しますが、無駄なものまで記録したら容量は瞬く間になくなります。

容量がオーバーしてもMicroSDカードは上書き保存が可能なので引き続き使用できますが、無関係な映像を記録するのはMicroSDカードの無駄遣いです。AI人体感知機能は人の動きだけ感知するので、MicroSDカードを有効に使うことができます。

監視カメラのネットワーク設定に戸惑う人は多いですが、こちらの防犯カメラの設定は簡単です。専用アプリの「CamHi」をダウンロードし、有線ケーブルでカメラとルーターを繋ぐだけです。それからはアプリを起動し、「+」をタップしてから「LAN内のカメラを検索」するボタンを押すだけです。

パナソニック モニター付き屋外カメラ VS-HC105-W

通常の監視カメラはパソコンやスマートフォンのモニターを使いますが、VS-HC105-Wはモニターとカメラのセット販売です。そのためネットワーク設定をする必要がありません。

こちらの監視カメラはネットワークカメラではないので、外出先から映像を見ることはできませんが、部屋から自宅内の駐車場や庭を監視することはできます。

カメラにはスピーカーとマイクが内蔵されているので、カメラに映った人と音声通話ができます。センサー反応後約1秒前から録画する仕様なので、タイムラグは発生しにくいです。

ドアコンシェル

ドアコンシェルはIoT電気錠です。ドアコンシェルはドアのシリンダー錠に後付けする仕様なので、一軒家だけではなく賃貸住宅でも利用しやすいです。解錠方式は多様ですが、スマホ解錠、ICカード解錠、テンキー解錠にも対応しています。

スマホ解錠、ICカード解錠、テンキー解錠ができたら、効果的な防犯対策になると思います。鍵だけで開くドアはプロの手にかかれば、突破される可能性が高いです。

ドアコンシェルはドアを挟むようにして取り付けるため、ズレたり外れたりすることはありません。取り付けるときは元々空いているドアの穴を利用するため、ドアの加工は一切不要です。

取り付け作業は専門スタッフが行いますが、1時間ほどで取り付け可能とのことです。ドアコンシェルは既存のドアを使うため安上がりです。

パナソニック 窓センサー 2個入 KX-FSD10W

KX-FSD10Wは窓センサーですが、対応する電話機・FAX・ドアホンに接続する必要があります。詳しい仕様をみます。

侵入者が窓を開くとセンサーが反応し、ブザーで警告します。また窓が開くと電話機、FAX、ドアホンなどが一斉に鳴ります。携帯電話にも通知するので、外出中でも異変がわかります。

KX-FSD10Wは単体では意味がありませんが、場所を選ばず取り付けできるのは便利です。登録可能台数は多く、親機1台につき窓センサーを最大20個設置できます。

防犯対策の意識を高めよう

残念なことですが、昔と比較したら治安が悪くなっているのは確かです。予算に余裕があれば警備会社に頼むのが一番効果的だと思いますが、予算が少ない人は防犯家電を購入するのが良いと思います。

防犯家電でも防げる犯罪は多いです。自宅には貴重品を置いていると思いますが、旅行中や外出時に狙われたら大変です。防犯家電は商品が届いたその日から使用できるので、是非とも検討してください。